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結局、FX3が最適解だった理由

映像制作の現場でカメラを選ぶ難しさ

映像制作を仕事にしていると、カメラ選びは毎回頭を悩ませるテーマです。特に小規模なチーム、時には一人で回すような現場では、機材の携帯性、機能性、予算のバランスが命運を分けるんですよね。僕自身、語学留学のために一度手放した機材を再び揃え直す過程で、さまざまなカメラを比較検討しました。結果として、SonyのFX3に落ち着いたわけですが、そこに至るまでの思考プロセスを振り返ってみましょう。きっと、同じように悩んでいるクリエイターの参考になるはずです。

まず、自分の撮影スタイルを振り返ることが大事です。僕の場合、ドキュメンタリーっぽいアプローチが中心。取材ベースで、被写体の自然な表情や動きを観察しながら、長時間粘ってベストショットを狙います。例えば、学校のプロモーションビデオを撮る時、授業の最初から最後までを追い、生徒たちのリラックスした瞬間を捉えるんです。頭の15分だけじゃなく、1時間丸ごと観察して、表情の変化や意外なやり取りを切り取る。こうしたスタイルでは、カメラの軽さと安定したオートフォーカスが欠かせません。

過去に使っていたNikonのZシリーズは、絵の美しさが抜群でした。温かみのある人間味あふれる映像が撮れるんです。Z6 IIでアメリカの学校PVを撮った時も、背景ボケを活かしたスローショットがドラマチックに仕上がりました。でも、4K 60pでクロップがかかる点や、オートフォーカスの追従性が1世代前だと感じるようになってきて。Z6 IIIを触ってみたら、画質の進化に驚きました。6K撮影可能で、レンズの解像感も素晴らしい。でも、手持ちで長時間待機する僕のスタイルでは、ボディの重さがネックに。Z8やZ9になるとさらに重くなるし、筋力に自信のない僕には厳しいんです。

他のメーカーも検討しました。CanonやPanasonic、Blackmagicのカメラはそれぞれ魅力があります。Blackmagicは映画のような質感が撮れてワクワクしますが、小規模制作ではオーバースペック。SigmaやOM Systemも良いけど、結局、自分のバックグラウンドがSony中心だった影響が大きい。放送局時代からSonyのビデオカメラに慣れ親しんでいて、体に染みついた操作感が捨てがたいんです。

FX3の強み:コンパクトさと多機能性のバランス

そんな中、FX3が浮上した理由はシンプル。コンパクトボディで高性能、しかもSonyのエコシステムが充実している点です。ボディ重量が軽く、手持ち撮影で3分以上回し続けるような僕のスタイルにぴったり。4K 60pや120pでS-Log3収録が可能で、編集耐性が高いデータが得られます。S-Cinetoneの色味も、現場で見たままの自然な発色を再現してくれるんです。

ハンドルユニットを付けると、4チャンネル音声収録が可能になるのも大きい。ノイズを抑えつつ、ワイヤレスマイクやガンマイクを組み合わせて柔軟に運用できます。イベント撮影でPA出力をもらったりする時も、外部レコーダーなしで対応できるのは助かります。他のミラーレスカメラだと、アクセサリーを追加で揃えなきゃいけないけど、FX3は標準セットでほとんどカバーできるんです。

予算面も現実的。本体とレンズで50万円前後からスタートでき、総額100万円以内でシステムを組めます。留学前に売却した時も、リセールバリューが高くて助かりました。値上げがあったのに、ほとんど損せずに手放せたんです。今、秋のファームウェアアップデートでメニュー画面が刷新される予定で、FX2の機能が取り込まれるみたい。4年経った今でも進化し続けているのは、Sonyのサポート力の証拠ですね。

ジンバルとの相性と他の選択肢の落とし穴

小規模制作では、ジンバル運用も欠かせません。DJI Ronin RS4 Proのようなものを組み合わせると、ダイナミックなカメラワークが実現します。三脚固定のクラシックなスタイルもいいけど、クライアントに「プロっぽい」と実感してもらうには、モーションのある映像が効果的。日常のシーンをより魅力的に切り取れるんです。

ここで、DJI Ronin 4Dも真剣に検討しました。ジンバルがビルトインされた革新的なカメラで、安定した映像が撮れるし、レンズも充実。予算がミラーレス+ジンバルと同等ならアリかなと思ったけど、重さが最大6kgになる点がネック。専用SSDが9万円したり、バッテリーが複数必要だったりで、運用コストが高くつく。ローアングル撮影が多い僕には、首に掛けて持ち運ぶのが厳しいんです。結局、ニュースカメラマンのような体力が求められる機材は、ディレクター上がりの僕向きじゃないと判断しました。

FX2も魅力的でした。3300万画素でハイブリッド撮影向きだし、AIオートフォーカスが進化。でも、4K 60pでクロップがかかるのが惜しい。ワイドで臨場感を出したい僕のスタイルでは、制約が大きすぎます。エントリーモデルとして優秀だけど、経験者向けのメイン機としては物足りないんです。

自分のスタイルに合ったカメラこそがベスト

カメラ選びの基準は人それぞれ。機能優先の人、好きなブランドにこだわる人、新しいものに飛びつく人。僕の場合は、撮影スタイルの延長線上でFX3が最適でした。ニコンの美しい絵も捨てがたいけど、全体のバランスでSonyに軍配が上がるんです。正解なんてないし、みんな違う価値観で幸せになればいい。アメリカで学んだのは、まさにそれ。人と違うことを認め合う心が、クリエイティブな世界を豊かにするんです。

結局、FX3は売却した過去の自分を後悔させるほど、僕のニーズにフィットしていました。次に機材を揃える時は、ぜひ自分の日常を振り返ってみてください。きっと、意外な最適解が見つかるはずです。

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